風とともに

スポンサーリンク

 十連休まであと四時間。時計を見るたびに胸が高鳴る。長く掘り進めた洞窟内で風の音を聞きつけ、あと僅かの採掘で陽の光を拝めると気づいた冒険家の気分だ。長い暗闇の生活の中でもはや目はそれに馴染んでしまっている。自由に放り出された時、僕は不安で仕方なくなるかもしれない。それでも長期休暇と書いて幸福と呼ぶ事を僕は差し支えない。そう今、俺の心はつぼみ。満開に花開くその瞬間を今かと待っている。よくもまあ、これだけ気持ちの悪い文章がすらすらと書けるものだと思う。しかし気にしない。だって十連休だ。いつもの五倍休めるのだから、気持ち悪くても良い。たくさん曲が書けたら良い。マインクラフトをしたりGTA5オンラインをやってみるのもいい。読みたかった小説をぼんやり読んでもいい。先日買った漫画版ナウシカの残りを読み切るのも簡単だ。外出の予定が何故か見当たらないのは友達が少ないからです。同情するなら金をくれ。

-

 意欲的な事を書いてちょけてみたけれど、時間がたくさんあると逆に作曲が進まないという自己嫌悪に陥って寝耽る可能性がある。自分にいくつか架しておく。 毎日シャワーを浴びること。お散歩をすること。ストレッチをすること。お酒を飲みすぎないこと。仕事のように曲をこつこつと積むこと。落ち込んだら外を走ること。友達を頼ること。 ここらへんをルールにしながら十日間を有意義なものにしたい。自分の弱さを操るのは大変だ。人間は感情という象のたずなを引いているだけだ、みたいな話を思い出す。頼むよ象。お前は本当に長くて良い鼻をしているよ。味方にしていきたい限りだ。次は日曜日FANBOXで。