崩す

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 何度目かわからない、体調を崩す。お腹の真ん中の下がぎりぎりと定期的に痛み、倦怠感が付きまとい軽く咳をする。会社を休み、起き上がることも出来ず、月曜日は起き上がっていた時間は四時間くらいで、あとはずっと寝ていた。人間はこんなにも眠れる。嫌なイメージがずっと頭にへばりついており、夢の中には高校生の時の最も嫌いな人間が出てきて、そいつを木の棒で殴るかどうかの選択を迫られるというところで目を覚ます。起き上がると水をお腹に流し込み、ウーバーイーツでハンバーガーを頼み、それらを食べ終わるとまた救いか何かみたいに毛布を抱き込んで眠った。外で言わない事を何度も弱音で反芻し、こうやって文章で書くときにはそういった嘔吐に近いなにかはとりあえずはゴミ箱に吐き捨てて、しっかりとゴミ袋を固結びしたけれど、その弱音こそ俺なんじゃねえのか、自分を殺す気かと足元から声がするわけである。

 今日はなんとか出社し、定期的にギリリと襲う軽い痛みを無視したり、なんやねんお前と声を掛けながらも溜まっていた仕事を無心に片付けた。腸のあたりが痛かったのでストレスか、ないしは盲腸も疑ったけれど帰宅し終わってからはだいぶ落ち着いたので一安心した。とりあえずは小休止という事で無理に仕事おわりに作業をしたりせずに帰宅後は洗濯機を回し長湯をした。小説をぼんやりと読み、もう寝る準備に取り掛かっている。いつか死ぬにしても不健康では何もできずに生きる事になるのだ。どうせなら、不健康な一年を支払って健康な一か月を購入し、とても健康なまま突然の寿命を迎えてふっと消えられるような人生が良い。科学の力でなんとかしてほしい。

 なにも考えず、音が鳴ったらそこに足を運び、右から左にものを片付けるような機械になって一日を過ごしていたがキーボードを前にすれば一応は上記のような言葉がとりあえずは浮かんでくるものである。あーあ。