スプートニク

月曜日。ぱたぱたと仕事を片付けた。明日からついに入院である。帰り道ではスリッパ、マグカップ、スプーン、おはし、その他入院に必要なもの諸々を百円ショップで買い込んだ。帰宅して洗濯機を回した。ごうごうと音が鳴っている。その合間にカバンにシャツ…

アニメが観にくくなった

たまには人間臭いブログでも書こうと思う。十年と少しVOCALOID界隈で曲を書いている(三年ほど力尽きて音楽が嫌いな時期もあった)。長く音楽をやってきた弊害がある。趣味だったアニメを見るのが辛くなった。エンディングやオープニングで知り合いや、SNSで…

ボカコレと考えたこと。

遠くから見つめていた。ボーカロイドコレクションが終わった。音楽はコミュニケーションの一部になったのかなと思った。四千曲だっけ。本当にたくさんの曲が投稿されているんだ。ここ五年で一気に音楽を作るというのはスポーツのルールと同じくらいに割合簡…

熱が通る

金曜日。帰宅して、ぼんやりとする。体調が回復して、珍しく人と多く接する機会があり、ようやく一息とする。どの方々もようよう優しくしていただいて、自分なんかはとりあえず、さしみのつまというか人込みのノイズのような人間なので、会話をしてもらうだ…

崩す

何度目かわからない、体調を崩す。お腹の真ん中の下がぎりぎりと定期的に痛み、倦怠感が付きまとい軽く咳をする。会社を休み、起き上がることも出来ず、月曜日は起き上がっていた時間は四時間くらいで、あとはずっと寝ていた。人間はこんなにも眠れる。嫌な…

雨と窓

イベントが終わった。暫くは人目に付く場所に足を運ぶという事もおそらくはない。年末からパソコンやギターと同化するように曲を作って来た。マラソンの休憩所で立ち止まったからこそ疲れが増してしまうように、どうにも目元に熱が灯り、疲れと眠気を纏って…

学生時代の同級生の夢をみた。一緒に路上で歌を歌っていた奴だった。自分の音楽の最初の成功体験は金魚の糞だった事を思い出した。路上ライブを友達と一緒に行ったときあっさりと何人もの人が足を止めてくれて、音楽を聴いてくれた。当時はゆずとかを歌って…

冬空の下をとぼとぼと帰る。長かった年末のお休みもついに綺麗に仕舞われて、面白味のない生活が再開した。へらへらと人間関係が壊れない程度の笑みを浮かべて一日を終える。お金のために働いている。そのお金も一応は銀行口座の数字はカウントアップしてい…

低体温

年が明けた。幸福だった年末休みが終わり、出勤する。ほぼ個人部署なのでだらだらと降ってきていた仕事をこなして一日が終えるが、やはり労働はストレスだ。それでもまぁへらへらと笑いながら、年始の挨拶なんつって頭をふかぶかと下げて、過ごした。 「足を…

口笛

一日の業務を終えて帰宅する。いい加減に健康的な生活に立ち戻ろうと、何冊かKINDLEで買ってあったダイエットの本や、睡眠の本を流し見していた。野菜からだろうと思い、スーパーに立ち寄ってじゃがいも、キムチ、白菜、もやし、卵、ピーマン、人参を購入し…

透明な

最近は手ぶらで会社に行っている。胸ポケットに名刺入れと数枚のお札とクレジットカードとsuica。ピーコートを羽織って、一冊文庫本を胸ポケットに入れる。あとはBluetoothイヤホン。これで最悪な満員電車も少しはマシになる。寒々しい空をボケーと見て、た…

23世紀の青色

木曜日。まる一日、ぱたぱたと職場内をいったりきたりと奔走していた。疲れ果てて家にたどり着いた。煮物を食べ、とろたくの巻物を食べて、いわしの缶詰を食べた。今ゆっくりとレバーと小松菜を煮ながらこの文章を書いている。なんだか今日はとても疲れた。…

空想の街

十月がもう終わろうとしている。十一月になってしまえば年の終わりを意識し始める。少しだけ肌寒くなってきていて、毎日の仕事に追われ、曲は出来ないまま、毎日ラジオ体操と節酒、ストレッチ、早起き、長湯に努めている。いよいよおじいちゃんでしかない。…

Letters

日曜日は淡々と動画を作った。暫定の完成まで作り上げると昼過ぎだった。あともう少し投稿前には細かく展開を入れてみようと思う。前より少し出来る事が増えたなら良い。何が綺麗かとか、何が動画を見ていて気持ちがいいかとか、そういうのを考えた。曲が言…

フォーク

金曜日。早朝六時に目を覚ましてラジオ体操をする。肩こりを治すために施術の先生に言われた事を従順にこなす。出勤。外はもう秋めいていて涼しい。もう長袖のカッターシャツは腕まくりをしなくてもいい。満員電車に押しつぶされながらYOUTUBEを音声だけ聴い…

CORE

人生で何度目になるかわからないTwitter(X)のアプリを削除して、二週間ほど経過した。心がざわざわして喧しい時はSNSから離れる。そんでただ毎日の繰り返しにひたすらに流される。起きてシャワーを浴びて通勤して働いて本を読んでごはんを食べてお酒を飲ん…

無題

三連休。曲を書こうと思っていた。思ってはいたのだけれど、何故か俺を含めて友人四人で地下世界を冒険していた。Core KeeperというPCゲームを延々とプレイした。農業をして、採掘をして、釣りをして、鉱物にドリルを設置し、建築をした。へらへらと笑ってい…

Perfect nervous

定期的に茫漠とした虚無感に猛烈に襲われる。何も変わらないとか思う、意味も全部ないしなと思う、あらゆる全部が面白くないと思う。なかなかに尊大というか偉そうな書き方をしているけれど単純に何も手がつかなくなる。全部の動機が消滅する。 口を開けて寝…

なにしてんの

好きな作家さんのエッセイを読んだ際に、その人は漫画やアニメを見ないと書いていた。そこに素晴らしい作品がある事は理解しているつもりだけれど自分がそこにもう時間を割けないというような言い回しで締めくくっていた。時間は当然有限で、なりたい自分や…

赤い花

健康診断の結果が届いた。A3の用紙に書かれた自分の身体の情報は数字になって羅列されていた。人間の身体はそれぞれだなんていうけれど、それでも異常値が設けられていて、そしてそこに対しての自分がどの位置にいるかについて考えるとパソコンと似たように…

プリケルマ

火曜日。夏季休暇折り返し地点。現状は1曲完成。今新曲を二番の終わりまで打ち込んだ状態。なんとかフルコーラスを明日作りあげたい。3曲作るなんて意気込んでいたのだけれど、ほとんど無理だと思っていたが、できるかもしれない。過去最速の制作速度だ。…

チェリー

月曜日、陽のあかりと一緒に目を覚ます。いつもは憂鬱な月曜日だけれど連休中であれば心は羽根のように軽い。なんなら羽根が生えていると思う。飛べる気がします。でも、羽根はどう考えても仰向けで寝れないからいりません。こんばんは。 夏季休暇が入ってか…

セイコウトウテイ

一番好きな言葉は夏季休暇。早朝五時半ごろに身体を持ち上げる。十割の蕎麦を茹でて卵と葱と納豆を和えて食べる。珈琲を淹れてぼんやりする。今日から十日も出社しなくて良いだなんて、やはり神はいるのかもしれないと感じた。有神論をこれから提唱していく…

風とともに

十連休まであと四時間。時計を見るたびに胸が高鳴る。長く掘り進めた洞窟内で風の音を聞きつけ、あと僅かの採掘で陽の光を拝めると気づいた冒険家の気分だ。長い暗闇の生活の中でもはや目はそれに馴染んでしまっている。自由に放り出された時、僕は不安で仕…

陽炎

感情の熱がなければ、書こうと思っていた事も書けなくなる事はよくある。気分が乗らない、便利な言葉ではあるけれど。人間は論理よりも気持ちには嘘をつけないもんだと思う。おそらくは約束だったり、執念だったり、義務感だったり、習慣だったり、そういっ…

mugs

昔からとてもよく眠る。正確には起きているのを拒否するように眠る。 大学生のころ、単位を取り終わり、オリジナルバンドも解散し、サークルにたまに顔を出す事しか自分には生きる目的がなくなり半年ほど一日の三か月ほどを寝て過ごした事があった。こんなに…

家族の風景

最近俺は自分の"身体"と会話するようになった。 最近、アルコールを取ると体の調子が悪い。お酒に弱くなったのか、飲むと鼻炎が悪化して呼吸がしにくくなったのか。平日に友人と飲むと次の日がずっと呼吸が辛く、次の日の勤務時間は耐えられない気怠さと眠気…

夏の日、残像

「これくらい知っていて当然でしょう、なので専門用語を鬼のように連打します」そのような哲学の本を読んだ事がある。単語くらいなら検索をかければ済むのだが、おそらくは哲学者の背景、歴史なども知らない人にはなんのこっちゃの文字の羅列で、数ページで…

空洞です

週末はたいてい引きこもり、ああでもないこうでもないとデスクトップの前で正解というものの存在しない音の積み木を重ねている。ダンサブルと仮タイトルを付けたイントロからAメロまでの音源を作ったはいいが、どうにも曲が引っ張っていってくれないので、…

人間関係地獄絵図

人間同士、見てきたものも本も経験も違うのだから、その人の「あたりまえ」も「常識」も必然的にずれていく事になる。だが、共同ですり合わせながら生きていかなくてはならないので、その寄り集めた「普通こうでしょう」という本質的には偏見というものさし…