Perfect nervous

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 定期的に茫漠とした虚無感に猛烈に襲われる。何も変わらないとか思う、意味も全部ないしなと思う、あらゆる全部が面白くないと思う。なかなかに尊大というか偉そうな書き方をしているけれど単純に何も手がつかなくなる。全部の動機が消滅する。

 口を開けて寝転んで何もできず、食事すら作らずウーバーイーツを注文し、しかし確実にうっすらと埃が積もるみたいに自分への嫌悪感だけが降り積もっていく。しかしやる気はない。元気もない。眠って眠って眠って転がってなにもしない。できない。

 しかし土曜日は友人が声を掛けてくれたおかげで、へらへらとそれっぽい話をして新しいゲームを一緒に遊んだおかげで鬱っぽさは治ったかと思われたが、日曜日はまた何もできなかった。延々とゲームプレイ動画をつけっぱなしにして、布団で寝がえりを打ち続けて、いつもの天井を眺めた。定期的に己の矮小さに嫌気がさしたり、その嫌気が刺している傲慢な現在の幸福な自分に更に辟易する。一般的な同年代と秤に並べ始めて自分が良いとか悪いとか考えても栓のない事をまた思い浮かべて、その無駄さに最初から気づいていてまた寝返りを打つ。幸福でも不幸でも裕福でも貧困でもないし。でもあまり希望がないから空腹がないからただぼけっとしている。作曲しろやと自分にまた言う。しかし何もない。寝ては起きて、起きたら一本酒を飲んでまた寝て、ここが地獄ですか?と思った。しかしまあ月曜になってなんとかシャワーを浴びて部屋を出て働く。機械的に動くとなんとか人間らしく戻る。身体をなんとかかんとか動かすとまともに社会の一員にカウント出来た気がした。なんとか持ち返していかなくてはならない。健全な思考は健康的な生活をしていないと生まれない。起きてシャワーを浴びて、散歩をして。誰かと少し喋って本を読んで、無理にでも笑って、陰鬱な気持ちはすぐに歩み寄ってきて何もさせなくさせる。
 そもそもが根暗なのだから、気を付けなくてはならない。おばけみたいなもんだ。違うか。違うな。健全な創作は感情の起伏の先にある。感情が動かん。好きもなけりゃ嫌いもありゃしねえ。なにやってんだとは思いつつも、ようやく文章くらいはこうやって書けるから回復気味だろ。また明日。