領収書に書かれた数字が、ただの文字に見えた日

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 土曜日は、掃除をした。狭い室内をあっちにこっちにあるいて、ほこりと髪を集めた。
 次に洗濯をした。部屋に真っ白なシャツを並べて、窓を開けて換気した。

 悪くない気分だった。

 

 アコギを友達と弾いて、路上でたまに歌ってみるかみたいな事をやろうという計画があって、いくつかの楽譜を買った。PDFでダウンロードした。楽な時代だ。

 バンドスコアをコピーしあって練習する時代は終わりましたか?


 そのあと、買ってあった日本酒を一人で飲んでいたら眠った。今思うと、ここで飲む必要がなかった。昼間から飲んで、ぐでぐでしていたら寝ていた。太陽に脇腹あたりを照らされながら眠った。結構幸せな気持ちだった。

 そのあと飲み会があったのでろばた焼きのお店に行った。新規開拓。丁寧な料理と美味しい柑橘系のビールが印象的だった。ろばた焼きを食べずに、刺身ばっかり食べた。
 途中で友人から麻雀に誘ってもらえたので、彼の家に行って雀卓を囲んだ。


 げらげら適当な事を言って笑って、とりあえず一人で負けた。罰ゲームで、恥ずかしい過去を喋った。恥ずかしかった。麻雀は弱い。

 

 日曜日は引っ越しした友人の家に行った、二人で彼の数年ため込んだ書類の整理をした。使われたお金の額がそこには記載されてはいるのだが、なんだか使い終わった文字は効力を失った魔法のように見えた。

 染みみたいに見えた。

 さっさとこの染みのような、汚れみたいなものを整理したくなった。先導してがんがん捨ててもらった。二人で雑談をしながら整理した。彼の新しい生活が整然としたものになったらよい。

 

 ご飯とお酒を奢ってもらったので、彼の新居でレモンサワーを飲みながら、掃除を続けた。よく光の入る良い部屋だった。物に邪魔されて光が入らなくならないように
してほしいとも思った。

 部屋は心を映した鏡である。よく聞くセリフ。まったくその通りだと思う。

 金持ちのほうがモノが少なくて、整理整頓されてるらしい。貧乏人はモノに囲まれて押しつぶされそうになるらしい。余裕のあり方の体現を感じる。気を付けていきたい。

 

 帰宅して、体重計にのると馬鹿みたいに太っていた。作曲もまったくしていなかった。あと締め切りまで二週間しかない。やばい。


 今日から酒を飲まず飯をできるだけ食わずに生きます。楽しそうに生きてます。