天井と土曜日

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 土日はかなり最悪だった。

 何度かギターを触り、適当な曲をコピーした。DAWを立ち上げては、進めようとするたびに感情に蓋がされて何もできなくなった。久しぶりに酒を呑み、部屋の小さな天井を見なが「なにがしてえんや」とか「うげえ」とか「いいきょくってなんやねん」とか喋りかけた。
 天井は何も言ってくれなかった。これだけ愚痴っているのに冷たい奴だった。冷たい壁。
 見知らぬ天井。知ってるけど。

 煌々とシーリングライトが光っていた。
 なんだか腹が立ったので布団にくるまって昼から眠った。

 最悪の昼寝を終えて、ベランダの窓を開けると近所の公園から子供の笑う声が聴こえてきたり
、何を行っているのかも分らないけれど知らない家庭の環境音が入ってきて、あーめっちゃ孤独
だなあなんて思った。出来ることは3DSの十年前くらいに発売されたゲームでレベリングする事しか出来なかった。
 画面の中で悪魔を薙ぎ払ったり、オークションで落札したり、合体させて違う悪魔にしたりした。
 物語の主人公たちは必至に生きようとしているのに、俺自信は、寝すぎて腰が痛いとか言っていた。

 無駄な時間を過ごしているなんていう自己嫌悪に襲われつつも感情を持って行けず布団から体をはみ出させてフローリングに頬をくっ付けて、ばたんばたんと寝返りを打った。
 作曲なんてせずに出かけたり友達を誘えって遊べばよかったなんて思った。
 時はすでに遅かった。
 悲しい二日間だった。

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質問箱「住みたい家の条件は?」

 今の家に引っ越した時に決めていた条件は「鉄筋コンクリートで角部屋」と「駅から徒歩十五分以内」これ以外は何でも良い。あとは家賃が低い事。

 音楽を作りたいので、鉄筋コンクリートと角部屋。ご近所さんに、ご迷惑をおかけしないように。
 家賃は、お金を払い続ける生活費の中で一番大きな出費。一万円違うだけで年間十二万円変わる。
 土地で場所を作って提供しているだけなのに家賃って高すぎると思う。地主とかずるい。チート。
 寝床なんて別に広くなくて構わないから。俺の住める家の条件はそんな感じ。

 でもこれは「住める家」の最低条件だから、じゃあ「住みたい家」ってなんだろう。
 うーん。あ、アコギをじゃかじゃか鳴らしても気にしなくて良い家に住みたい。
 それは地方の一軒家か、さっき上げた防音ルームのある部屋なんだろうな。
 あ、あとお風呂のバスタブが小さくて入っている時背中が曲がってしまうので、足が延ばせるお風呂なら嬉しいなあ。
 そんなもんだと思います。部屋も一個でいい。


質問箱「ヨノさんの歌詞や言葉が大好きです。詩集などを作る予定はありますか?もし頭の隅に
少しでもあるのならとても嬉しいです」

 歌詞が一番やりたいことなので、そう言ってもらえてとても嬉しいです。
 
詩集。詩集かー。うーん。これからもゆっくり活動していって、赤字にならないくらいそれが売れるのなら作ってみたい気持ちはあるんですが、応援してくれる人の数的に、難しそう!
 本のようなものを作ってみたい気持ちはずっとあるんだけれど。

 自分が何かを作る動機は、自分が欲しいからです。
 きっと曲を作るのは自分で聴いてニヤニヤしたいからで。だから最近はCDじゃなくてダウンロードだけで良いんじゃないかって思っているから、ちょっとCDも懐疑的になっている。
 それなら詩集はどうなんだろう。自分の詩集かあ。ベッドで寝っ転がって、過去の歌詞一覧みたいな本を読む。あーそう考えると、ちょっと欲しいなあ。
 うん。頭の片隅にそっとしまっておきます!