魔法と科学は紙一重。言霊と刷り込みも紙一重。

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「想像力の話」

 

 記憶の中で遊ぶのが難しくなった。羞恥心の問題かもしれないと思う。

例えば幼い頃にウルトラマンのソフビ人形で、何時間だってウルトラマンと怪獣を戦わせて空想の中で遊びまわっていた。しかし、今は真っ白なテキストの前で何か物語を想像してみろと言われてもとんと登場人物は喋ってくれない。例えばウルトラマンの人形とバルタン星人を頭の中に想像してみる

 彼らは戦闘もせずにじっとこちらを眺めてくるだけだ。

 きっと上質なものを見すぎた。そして何かを内側でこねくり回して積み木の街を作る必要性はなくなった。1タップで1クリックで無料で誰かの考え抜かれた物語が、イラストが音楽が聴ける世界では自分の中で発露する稚拙な三文芝居にもならない、いびつな物語は最初からゴミ箱に入れられるのであれば出てくれば捨てられるのならば最初から生まれようともしなくなるのが必然だとも思う。

 それでもじっとウルトラマンはこちらを見る。バルタン星人もこちらを見ている。

 彼らの会話を想像する。彼らはむしろ自分にどう思うだろうと思う。想像して欲しいと思っているなどというのは人間の思い上がりであって、結局自分が物語を書き始めたいだけだ。

 だからウルトラマンの中にある自分が自分を見ているだけだ。

 

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「祭りに参加しない話」

 

 まあいいや。とりあえず毎日少しずつDAWの前で音を鳴らしている。またぱぁっと自分の中に風が吹くのを待っている。キーボードを拭いて、弦を貼り替えて、新しいコード進行を引きながらぶつぶつとわけのわからん音なんだか言葉なんだかわからん音の繋がりみたいなもんを延々と出していると人間として機能してなさすぎてやばいと思う。そういえばボカコレ中らしい。不参加である。参加出来た時は楽しいけれど、遠くから見る祭りほど哀しいものはない。そういえば祭りと言えば地元にも大きなお祭りがあってだいたい友達が彼女とかと出歩いていて、俺はどうしようもない疎外感に苦しんだ事があった。疎外感を育てて曲にした人間として非常に正しい帰結である。このまま暗い洞穴に落ちていきつつ、ダメギよろしく、しにたくなーいなんつって叫びつつ曲を書けたらいい。書けもせん。

 やっと土日だ。良い土日になればいいな。

 

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質問箱「言霊って信じますか?」

 

 スピリチュアルな感じは信じてないけど。結局、つぶやいた言葉がその人を作るなんつって申しまして、呪いの言葉は自分にも跳ね返るし、遠回しにも誰かを影響を与える事なんてあるんじゃないでしょうか。

 昔から血液型占いというのは、全く何の根拠もないと海外で言われていますが、日本においてはかなり浸透している。そして自分はA型だからしっかりものだと。B型だから雑だと。口にして、思い込んでいる事ってそれはつまり言霊足り得るのではないでしょうか。魔法と科学は紙一重だし。言霊と刷り込みも紙一重だなと思います。まる。

 

質問箱「お菓子の中で、一番好きなお菓子はなんですか」

 

 昔はチョコレートが大好きだったんだけれど。チョコパイとかカントリーマアム美味しいよね。ああ、ちょっとお菓子の趣旨からは外れるけれど、レアチーズケーキが一番好きかもしれない。されどお菓子のイメージからはちがうよな。ポテチとかサッポロポテトとかそういうのだよな。ええと。なんだろ。

 ここはひとつチョコパイに軍配をあげようと思います。ちょっと高級感もある。至高。関係ないけどきのこの山派です。