胡桃を割らない人形

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 月曜日。忙しかった仕事がおおまか片付いた。大きな山をちまちまと削っていく作業が終わった。ちまちま削りながらも山が壊れないように色々と気にすることは多かった。しかしまあ明日からも忙しさは続く。

 わずかにある十分休憩や、お昼休憩で作っている曲を聴く。スマートフォンのメモ帳にベースの治す場所や、ミックスの改善点、長尺にする場所などをメモする。読書もなるべくする。すると五時過ぎ仕事が終わるとえんえんと八時間以上頭を働かしていた事になり大きな虚脱感に襲われる。

 

 料理もする気になれんと吉野家で夕食を済ませる。つゆだくと言っていないのにつゆだくになっていた。俺はつゆだくと言っていないのにつゆだくにされるのがとても悲しい。おじやみたいなごはんと牛丼のたれがかかった白米では大きな差がある。しかし本当に何故ああいう事が良く起きるんだろう。あらゆるフランチャイズの店舗は色々な分量が計算されていると思うんだが、俺は吉野家でよくこの現象に見舞われる。超どうでもいい話だ。

 帰宅して、ほぼ完成している二曲のミックスや、再REC、音の編集を終えて、脱力とともにこのブログまで書いている。偉すぎる。

 

 まだ月曜日。十七日。今月になって二曲を仕上げた。すごく大変な一か月だけれど、異様に濃くて幸せな毎日だ。音楽以外できないのだから、音楽が出来なかった時期は辛かった。作曲の速度、というか一曲を作り上げる速度が下がってしまったとしても、こうやって毎日が音楽にべったりと寄り添っているものであったらいいと思う。人様から見ればたいしたことのない事でも、自分としてはようやっと自分を許せる感じがある。

 友人にガンバルゾイと伝えると「いつまで持つかな?」とシニカルに笑われた。まったくもってその通りだ。まあでも、がんばれているんだから、自分くらい自分をほめようと思う。ヨノエライ。オヤスミナサイ。