赤い花

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 健康診断の結果が届いた。A3の用紙に書かれた自分の身体の情報は数字になって羅列されていた。人間の身体はそれぞれだなんていうけれど、それでも異常値が設けられていて、そしてそこに対しての自分がどの位置にいるかについて考えるとパソコンと似たように決まってるもんもあるんだな、なんてと思う。まあ結局部品みたいなもんである。
 せこせこと働き、地球のために熱を運ぶためにはある程度の健康が維持されていないとなんも出来ない訳でございます。とりあえずは気になる肝臓の数値も結構増えた飲酒量に相反して非常に健康そのもの。しかし咳が最近続いているのは間違いなく電子タバコの再開が関与している事もあり、「やめっか」とまた誰に言うまでもなくぼやいて、glowを部屋の見えないところに投げ込んでいるわけです。身体が動かなければ曲も書けない。頭痛があっても腹痛でもメロディは考えられない。土台が大事なんてどんな馬鹿も分かっている事をまた反芻するわけです。身体に悪い事は楽しいし気持ちがいいのが恐ろしいよね。

 

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 VCRGTAの切り抜きばかりを見ている。グランセフトオートというゲーム内。ロスサントスという街の中でストリーマーたちが十日間を過ごした。アメリカのロサンゼルスを模した街である人は警察官に、ギャングに、ネコカフェ店員に、タクシードライバーに、救急隊員に、ホットドック屋店員になっていた。ゲーム要素とメタバース要素が嚙み合いすぎている。どの配信者の視点を見ても面白い。まるでデュラララやブギーポップのような群像劇を見るような様相もある。この人が悪事を働いていたときに、ある片方では警察に通報がいって急いでそれを捕まえに行くという両方を見ると街ってえのはなんて面白いんだと思った。すごく新しいコンテンツに感じた。こんな風に多面的に見るってえのは街の視線をいくつも見れるみたいで、非常に目新しさを感じている。

 

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 あと少し不思議な感覚を覚えた点があった。
 ギャングに属したストリーマーの人達はNPCは気軽に車から引きずり出して盗難をしたり、コンビニで強盗を起こして、店員を撃ち殺していた。それを見て感じたのは本当に現実世界で犯罪をおかす人たちも、こういった形で自分と仲間以外はNPCのようなものだという認識だからできるのかなァなんて思った。当然NPCはゲーム内のしくみでしかないけれど、それは結局現実でも複雑か複雑じゃないか。共感できるかできないかの違いしかないんじゃないか。自分と相手をシビアに断絶できれば人間同士も同じく数字だし。街で出会う店員なんて二度と会いはしない機械みたいなもんだ。そんな人もいるんだろうななんて思った。「共感」ってのは一つの能力値であるはずだろう。

 明日はFANBOX。今日はスクワットをして、お掃除をしよう。